前期研修!病院を選ぶポイント!!
はじめまして、DRPMです。
医学部6年生の皆さん、あるいは5年生、あるいは既卒の方々
前期臨床研修を行う病院、もう決めてありますか?
このまま大学病院で研修する、という方
市中病院でcommon diseaseの腕を磨きたい、という方
なんでも一人でできるようになりたい、という方
病院を選ぶ基準は、星の数ほどあるサイトに様々記述があります。が。
おそらく、個人個人の求めるもの100%を提供してくれる病院はありません。
忙しすぎず、でも患者さんは救急搬送でたくさん来て、9時5時で終われる…
こんな病院あれば夢のようですよね、私もそう思います。
だからこそ、「これくらい条件がいいところがいい」という考えではなく
「ここだけは外せない!」というキーになる条件を一つ決めておくのが
スムーズに病院選定をしていく基準になると思われます。
それでは、ひとつひとつ見ていきましょう。
キーになる条件
①大学病院?市中病院?
②研修医の数
③当直の数
①大学病院?市中病院?
①はもっとも重要なポイントではないかと個人的には考えます。
もとよりお世話になっていた大学に残りたいという方もいるでしょうし、
違う大学の空気を吸いたい、という方もいるかもしれません。
あるいは、大学に特徴的な医局の「あの」雰囲気が苦手で出ていきたいという方も。
一般的に、大学病院と市中病院とで差が出てくるところとしては、
Ⅰ、手技の数
Ⅱ、後期研修までの流れ
Ⅲ、お給料
といったところでしょうか。
大学病院のような、多くの研修医を抱える病院では、手技の取り合いになる、
ということもあり得ます。
取り合い、というと語弊があるかもしれませんが、実際に行える手技の回数が市中病院に比べて少なくなる、というのは、研修医の数から考えても納得できます。
それによって、3年目以降に外病院でバイトするときに自信がついたりつかなかったりしていくことが考えられるので、お医者さんでお金持ちになりたい!という方は、手技の数は案外バカにできないところではないでしょうか。
Ⅱの後期研修までの流れは、単純に大学に残っているほうが個人の気分として気が楽になる部分も多いのではないかということです。
市中病院でも、大学病院のある一定の診療科を選択して研修することは可能です。
ですが、その選んだ診療科が予想に反してビミョーだった場合・・・
目も当てられないことになりかねません。
そういったリスクを減らす、という観点でも、大学病院と市中病院の差が出てきそうです。
Ⅲ、お給料ですが、最も根源的に差が出るのがこちらでしょう。
大学病院は安く、市中病院は高い。これに尽きます。
2年間のQOLを重く見るか軽く見るか、個人でまた意見が分かれそうですね。
②研修医の数
上述したとおり、研修医の数はそのまま手技の数に直結するリスクがあります。
大学病院のような大所帯であるほどこの傾向はみられます。
市中病院ではこういったことはほとんどないのではないでしょうか。
同期が多ければ多いほど、普段の生活は楽しいでしょうし、困ったときの相談先が多く、頼りになる人もいるでしょう。
逆に少なければ少ないほど、同期同士での団結は強いでしょうし、指導医のDrからの指導も細かくなるような気も?
私個人としては大勢でワイワイやっていたほうが気楽で楽しいので、いまさらながら全者がいいなーなんて考えてます。
③当直の数
切っても切れない関係なのがこの当直。
1年次無しで2年次から、という病院もあれば
1年目4月から5回以上はいる病院もあります。
自分のメンタルややる気に合わせてここは選びましょう。
スタンダードは月4回、もしくはそれ以下といったところでしょうか。
私は3回くらいでいいんですが。。。
当直の回数はそのままお給料にも反映されてくるところなので、お金が気になる方はこういったところも注意してみてみるといいかもしれません。
当直明けは半休がもらえるのか全休がもらえるのか、そもそも休めないのか。
そういったところも併せて確認していきましょう、
結語
正直言って、初期研修の2年間なんてどこでやっても同じです。
「いや、そんなことない」
「やった分だけ成長できる」
「有名市中で研修した俺はデキレジ」
こういった意見があるのは重々承知しています。
初期研修の2年間なんて、自分の将来進みたい診療科を選ぶための猶予期間にすぎません。
いくら進んだ手技を学んだからと言って、それを活かせる科に入らなければ、それを自己満足といわずして何と言いましょうか。
もちろん、研修修了までにそういった技術を習得すべき、というのも要件に含まれているため、頭ごなしに否定はしませんが。
こういった「初期研修病院自慢」をしてくるレジデントは、軽く無視してやりましょう。
マウント取ってくる輩を正面きって相手する必要はありません。
メンタルを大切にし、QOLを大切にし、やりたい研修をやるのが一番です。
それでは、きょうはこのあたりで。